森の音〜日綴のBlog

フライフィッシング、キャンプ、トレッキング、描画、自然観察…など趣味は多方行に拡がって。 人生一度きり…いろいろ体験したい。 生まれてきたことの意味は、生きることによってしか解き明かされないので…

CHE

この連休中にしたかったこと。その2。
それは「チェ」のPART1「28歳の革命」とPART2「39歳別れの手紙」を観ること。
本日、連続で4時間半かけて観た。

チェというのもちろんエルネスト・ゲバラのこと。
スティーブン・ソダーバーグ監督はとても押さえた演出で、
まるでドキュメンタリーかと思わせる映像を作っている。

主演のベニチオ・デル・トロも本当のゲバラと思うほど、
ルックスも似ていて、演技も巧緻な感を受けた。

PART1でカストロと共に、農民を巻き込んで、
キューバ革命に成功していくあたりは、
革命の広がりとはこんな風に起こっていくものなのかと思う。
軍の士気にしてもそれを保つために様々な努力が行われ、
人民が生活を自分達の手で変えるのだという
希望に満ちている姿が描かれている。

相対してPART2。
フィデルの元を離れ、一指導者として、ボリビアでの革命を志すゲバラ。
こちらは何をしてもうまくいかないチェの革命軍が、
だんだんと追い込まれていく姿が痛々しい。
いろいろな要素が絡まって不遇な方向へと導かれていくのだが、
キューバとの決定的な違いは、農民が自ら戦おうとしなかったことである。

ゲバラをよそ者だとして、情報操作したバリエントスの策略が功を奏したのか。
ユーロ渓谷で捕虜にされ村で処刑されるまで場面は、
たんたんと描かれているがゆえ哀愁が漂う。

この2作品を観ながら、以前に観た
「モーターサイクル・ダイアリーズ」を思い出していた。
まだ医学生であったゲバラが友アルベルトとバイクで南米の各地を巡る話。
アルゼンチンの裕福な家庭に育ったゲバラにとっての、
革命の原体験はこの旅だったと言われている。
そのレビューは以前に書いた。

今回の2作品は、ゲバラと一緒に行動をしているような追体験が出来るが、
ゲバラ自身が一体何をどのように考えていたかという
彼の心があまり描かれていないように感じた。

まぁ、それは彼の日記などで補うとして・・・
彼の死後も南米の独裁政権は続くのだが、
英雄として今も民衆のヒーローであるチェの存在は偉大である。